新たな1着を着るのか、それとも長年愛用している1着を着るのか。ようはその選んだアウターは、この冬のスタイルを象徴するものになる。そこで確固たるスタイルを持つクリエイターたちに聞いた、今着たい1着。
重ね着で寒さを凌ぐ、古くさい防寒がしたくなった
夏前に引越しをしたことで、その服装にも変化が現れてきたという藤井さん。「今住んでいる葉山は東京より寒いし、前より歩くことも増えました。だから今年は重ね着で寒さを凌ぐ、古くさい防寒をしようかなって」とその気分の変遷を語る。そこで選んだのが「Patagonia」の傑作フリース、”スナップT”。古着にも造詣の深い彼だが、これは現行品。セーターを思わせる色味と質感が気に入っているそうだ。「最近NYに行く機会が多いんですが、Patagoniaをワンサイズアップで着るのが、昔のNYっぽくて良いなと思ったんです」。ニューアーク空港で買ったというスーベニアキャップと「Timberland」のブーツという東らしいアイテムが、そんな着こなしにはよく似合う。
photo:Shunsuke Shiga text:Rui Konno