FASHION

洒脱者のアウター選びから探るこの冬のスタイル 平山昌尚&加賀美 健

新たな1着を着るのか、それとも長年愛用している1着を着るのか。ようはその選んだアウターは、この冬のスタイルを象徴するものになる。そこで確固たるスタイルを持つクリエイターたちに聞いた、今着たい1着。

加賀美さんは冬いつもこれを着てるイメージ(平山)

アイデアを共有しながら、これまでに共同での展示や制作を度々行ってきたこの2人。しかし、波長こそ合えど作風は異なるように、アウター観もバラバラだ。加賀美さんが選んだのは古着のN-3B。着込まれてやや中綿が薄くなり、フードのフェイクファーも潰れが出ている。「本物の軍モノにはない、この安っぽい感じが好きなんです。N-3Bはずっと着てる、冬場のユニフォームみたいなもの」と加賀美さん。一方の平山さんはコーチジャケットが冬の定番なのだそう。この日着た1着には、背中に自身のアートワークが。「僕は寒さに強いほうで、冬でもトレーナーにこれくらいで過ごすことが多いです。こういうナイロンの生地も好き。安いですし」。どちらも自身の長年のスタンダードと言えるスタイル。気の置けない間柄とは対称的に、アウターの”温度差”が縮まることはなさそうだ。
photo:Kousuke Mastuki text:Rui Konno

Credit(Left):MASANAO HIRAYAMAのジャケット 8800円(TOKYO CULTUART by BEAMS)、CamberのTシャツ、Wranglerのパンツ、Baysideのキャップ、Moscotのメガネ(すべて本人私物)

Credit(Right):USEDのKing Sportのジャケット、GildanのTシャツ、無印良品のパンツ、VANSのスニーカー、ノーブランドのキャップ(すべて本人私物)

Name 平山昌尚 Job アーティスト(Left)

Profile:1976年生まれ、兵庫県出身。生まれ育った神戸から東京へと拠点を移し、絵画やドローイング、パフォーマンスなど、多彩な表現を続けている。シンプルながら1度見たら忘れないニコちゃんのイラストは、彼の代表作のひとつ。11月に「statements」にて行われるグループ展に参加予定とのこと。

Name 加賀美 健 Job 現代美術作家(Right)

Profile:1974年生まれ、東京都出身。国内外の美術展への参加やアパレルブランドとのコラボレーションなど、精力的に活動中。10月31日(火)には東京藝術大学にて英国人アーティストのデヴィッド・シュリグリーとのトークイベントを、同日から11月12日(日)までの期間で、「ユトレヒト」にて個展を開催。

▼詳しくは、

TOKYO CULTUART by BEAMS
住所:渋谷区 神宮前3-24-7 3F
☎03・3470・3251

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