Life Between the Exit Signs 04:Life with Cannabis
LAをベースに活動するフォトグラファー、飯田麻人が送るフォトダイアリー。世界から注目されるクリエイターから、まだ世にはあまり出ていない新鋭クリエイターまで。彼だから覗ける、LAのリアルな"日常と遊び"の記録。photo:Asato Iida
2018年1月1日から、ここカリフォルニア州では娯楽用大麻の使用、販売が法的に認められた。成人21歳以上であれば誰でもディスペンサリーという大麻販売所にて、1人28グラムまでの購入、およびは6株までの自宅での栽培が可能となったが、法律改正に反対の声もあるのも事実だ。そこで今回、日本とはまったく異なる大麻事情について、僕の友人で「Mister Green」というお店のオーナーをやっているアリエルくんと話をしてみようと思い彼を訪ねた。彼はサーフィン、スケートボードをこよなく愛し、僕がお店に行くといつも片言の日本語で「チョットマッテ、オミズノミマスカ?」と気を使ってくれる気さくなナイスガイだ。癲癇(しっかん)やパーキンソン病をはじめとした病気の治療、症状の緩和を目的に研究されたCBDという大麻から抽出される成分を使用した製品が近年大注目されている。彼のお店でも取り扱いのあるCBDスプレーは、スケートボードをして捻挫したときなどに使用すると、一般的に売られている他商品と比べて肌のかぶれなどといった副作用がなく、怪我の治りも良いと評判があるそうだ。大麻というと、一般的にはハイになるドラッグなどといったイメージがあるが、「Mister Green」ではまったく異なる大麻の考え方を提案し、大麻と人との健康的なライフスタイルを提案している。そもそも、この法律改正前からカリフォルニア州では医療目的の大麻があり、ほぼ問題なく誰でも手に入れることができた。処方箋があれば合法的に大麻の購入、使用、そして栽培をすることは認められていたので、実際に今年から何が変わったのかというと、カリフォルニア州が大麻に対して税金をかけられることくらいだろう。これからは旅行者に対しての大麻販売も緩和されていくそうなので、それに伴って多くの人がカリフォルニアへ訪れ、様々なカルチャーに触れる機会が増えていくことだろう。