【2020夏】絶対観るべき映画100選
Netflix豪華!巨匠が手がける重厚必見作品 スパイク・リー編 #04
2020年の夏、自粛モードから解放されてもどこにも行かず自宅で時間をもてあそんでいるならつぶよりの映画を観ておきたい。warpでは毎週おすすめの映画をテーマに合わせて紹介していく。
今回は、ブラックムービーの巨匠・スパイク・リーが手がけた「必見の作品」を紹介しよう。『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)やアカデミー賞監督賞にノミネートされた『ブラック・クランズマン』など、黒人俳優を主役としながら、人種差別という重いテーマに踏み込んだ作品を数多く手掛けており、劇中に使われる音楽はヒップホップをはじめ名盤揃い。「ブラックカルチャーを通して・考えさせられるけど、スタイリッシュ」な厳選4作品だ。さぁ、キャンドルに火を灯してワインとピザの用意はいいか? どれを観る?
『ドゥ・ザ・ライト・シング』
ラジカセから流れるのはパブリックエナミーの名曲!
人種問題にLOVE&HATEのゴールドリングが光る
1989年の作品。日常の出来事を描きつつ、そこに潜む人種問題をあぶり出す。うだるように暑い日、ブルックリンにイタリア系父子が営むピザ屋や韓国人夫婦が営む雑貨屋に多く住む黒人たちが嫌悪感を示しながら連帯感をなんとか保っているが・・・。 穏やかではない空気が流れだす。警官による殺人をきっかけに怒りが爆発・・・。冒頭のダンスをはじめ大きなラジカセで全編に流れるパブリック・エナミーの「Fight the Power」が人種問題の滑稽と悲惨さを畳み掛ける。また、赤い壁をバックに話す黒人のおじさん3人の風景も絵になるスタイリッシュな名作。
https://www.netflix.com/title/448860
『ドゥ・ザ・ライト・シング』Netfllixにて配信中
『ザ・ファイブ・ブラッズ』
Black Lives Matterだけの問題じゃない!
戦争の後遺症に葛藤するアメリカの罪とは?
スパイク・リー監督の最新作。ベトナム戦争からほぼ半世紀。ともに戦った4人の黒人退役軍人が隊長の亡骸と埋められた金塊を探し出すために戦場へと舞い戻る黒人版『地獄の黙示録』。ザ・テンプテーションやマーヴィン・ゲイの名曲「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)」「What’s Happening Brother」「What’s Going On」がメロウに流れてシーンを彩る。まさにスパイク・リーならではの音楽選曲のよさが光る作品。ちなみに原題は「ザ(The)」でなく黒人っぽさが出る「ダ(Da)」が使用されている。
https://www.netflix.com/title/81045635
Netflix映画『ザ・ファイブ・ブラッズ』独占配信中
『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』(映画)
Please Baby please の名セリフが聞ける!
ブラックカルチャーとして文学性高い傑作!
弱冠29歳で作られたスパイク・リーによる長編第2作。ブルックリン在住のノーラ・ダーリンは、3人の恋人と付き合いながら束縛なく自由で気ままな生活を楽しんでいた。そんなある日、こんな恋愛ゲームに耐えきれなくなったジェイミーは、彼女に決断を迫って来るが……。全編モノクロームとカラーを交えながらテンポよいカッティングや粋なセリフと最高にセンスがいい音楽など、監督の才気とユーモアがあふれた傑作。
www.netflix.com/jp/title/60034929
『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』Netfllixにて配信中
『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット(オリジナルシリーズ)』
監督自身が手がけた名作のセルフリメイク版!
キャンドルと大きなネームネックレスネタも必見!
映画をスパイク・リー自身の手により現代風にセルフリメイクされ、Netflixオリジナルシリーズ。第一シーズンのドラマはシーズン1は10話構成のため、ノーラ、男たちや周囲の友人にまつわるさまざまなエピソードが新たに盛り込まれている。映画との違いはハイセンスな演出と鮮やかなカラー映像、時代設定もバラク・オバマの名が出るなど現代風に変わっている。もちろん音楽も聞き逃せない。オープニングに流れるプリンスの『ラズベリー・べレー』をはじめR&Bやシーズン2ではソウルの名曲のアルバムジャケットが映し出され物語の展開や登場人物の気持ちに沿う。
www.netflix.com/jp/title/80117554
Netflixオリジナルシリーズ『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』シーズン1~2独占配信中