ストリート、音楽、エロス、エレガント、スポーティー、アウトドア……、さまざまな要素が落とし込まれたファッションや彼女から伝わる個性的な世界観が魅力の月本えり。10代の頃から女性誌やDJを中心に活躍してきた彼女だが、SG by warpが注目したのは、月本えりが持つユーモア溢れるスタイルそのもの。そんなスタイルや彼女の発想力を爆発させるコラム「月本えりHELLO,IT’S ME」がスタート! #01となる今回は、月本えりの魅力に迫るインタビュー記事を公開。
自分のバックグラウンドが見える人になりたい
10代の頃からティーン誌や女性誌のモデル、DJとしての活躍が知られている月本えり(以下:えり)さん。モデルになったキッカケは友人の紹介だったよう。
「雑誌のモデルをやっていた友人から紹介され受けたサロンモデルをキッカケに、15歳からモデルのお仕事をしていました。当時、表紙や連載ページを持ったことは今でも記憶に残る出来事です」
その後、『読者モデル』という肩書きでのタレント活動や書籍の出版も印象的だった。
「20歳の頃、当時所属していたモデルエージェントを辞めて不安を抱えながらも、23歳のときに “モデル” ではなく “読者モデル” としてまた誌面でお仕事させてもらうことに。カリスマ読モと呼ばれたような時期もあり、自著伝も出版、民法キー局のレギュラー番組にも出演。25歳で自分のブランドをローンチしたり、DJを始めたり……。というのがこの時期ですね」
10代、20代をメディアにフィーチャーされながら駆け抜けてきたえりさんの現在のライフスタイルは!? というと。
「現在33歳になり、これまでのさまざまな経験を活かしながら、フリーでPRやアパレルのアドバイザーやディレクションなど、ファッションに関する仕事をしています。デジタルのマーケティングやSNSを使ったPR、商品企画などさまざまなことに携わっており、自分自身が出演する仕事も経験しているので、双方の気持ちが理解できることが今の仕事に役立っていると実感しています。趣味で続けてきたゴルフの仕事も最近決まって、とっても楽しいです! もちろんDJも続けていますが、朝起きられなくなるので、ナイトクラブでのプレイはほとんどやっていないです……(笑)」
タレント活動していた頃から、動物好きとしても知られ、自身のSNSやブログでも動物に関する情報を発信してきたえりさん。
「お金持ちになったら今すぐにでも恵まれない動物を保護する何かに携わりたいです! 最近、大怪我をした野良猫の赤ちゃんを助ける、という貴重な経験をしたのですがこの経験でさらに思いが強くなりました。幼いころから動物に囲まれる生活をしてきたから、人間の私から少しずつでも恩返しできればいいな、と思える機会になりました」
ストリート、音楽、エロス、エレガント、スポーティー、アウトドア……、さまざまな要素を取り入れながらファッションを発信しているえりさんのプロダクト選びのポイントは!?
「 “この人ってマジでこれ好きだよね”って言われるような自分のバックグラウンドが見える人になりたいんです。例えば、コンバースひとつにしても何年代のチャックテイラーとかMADE IN USAじゃなきゃイヤだとか……。バンドTシャツは自分の生まれ年の1980年代にこだわって集める、とかね。こだわりってとても大切だと思うんです! それを人に押し付けるのはウザイけど、自分の中のルールがあれば余計な買い物もしなくなるし経済的(笑)。あと私はメンズの服を着ることが多いので、サイズ感にはすごく気をつけています! ただのダボダボじゃセクシーさがなくなるので、肌見せのバランスも考えますね」
ファッションに関しては特にフィロソフィーという部分に惹かれているえりさんのこだわりとは!?
「 “生き方がヒップホップでしょ!? ” みたいなことを中途半端にやるのは敬意を払えていない気がしてイヤなんですよね。だって今は2017年ですよ!? ストリート暮らしして、ラップでメイクマネーして……、とかやっている時代じゃないし、そういうの履き違えている人はすごく恥ずかしいなと思います! だから私は、ファッション性を真似たり思考を知るほうが好き。あと、ファッションで気をつけていることはコスプレにならないこと! 私は50’sっぽくピンナップロールなんかするのが好きだけど、ボーリングシャツは合わせません!! みたいなところです」
SG by warpでスタートが決まっているコラム「月本えりのHELLO,IT’S ME」では、普段SNSでは見られない、月本えりの本質が詰まった内容がチェックできるとのことで、楽しみにしている読者も多いはず。
「長年、女性誌を中心に活動してきたので、SNSでの私のフォロワーさんってほとんどが女性なんです! 女性って評価が厳しいこともあり、ニーズに合うようなポストを積極的にしようと心がけています。「いいね!」の評価が低いと共感されていない気がして怖いので、自分の本質的なものを表現しにくかった部分があります。ちょっぴりそんなインスタに疲れた部分も……。だからこのコラムでは思いっきり、大好きな音楽の話、ファッションの話、あとはめっちゃくだらない聞くに聞けない疑問とか……、男女ともに親近感のある内容でお届けしたいですね」
最後にどんな女性になりたい!? と尋ねると。
「つきなみですがやっぱカッコいい女性になりたいですね。中身から素敵な人に……。知り合いの40歳ぐらいの女性でモデルのような容姿なのに人の悪口ばっかり言っている人がいます。そういう風にはなりたくないんです! なんかその人はオーラも暗いんです……(笑)。第三者的な目線はなくさず、あの人痛いよね……、って言われないように年を重ね精進したいと思います」