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独自のスタイルで3Sを楽しむ降旗由紀にフォーカス

選手として世界の大舞台で活躍してきた降旗由紀。競技から離れ、生活の拠点を長野から宮城の仙台へと移し、現在は自由に自分の好きなことを表現し続けながらも、次世代にその楽しさと厳しさを伝えている。彼女にしかできない方法で……。

photo(ライディング): Taro Koeji

降旗由紀 profile
プロスノーボーダー
スポンサー:VOLCOM、BURTON、DRAGON、VESTAL、CASLABOwax、DOUCE

私にしかできない表現で次世代に伝えていく

「現在は競技から離れ、生活の拠点を仙台へ移し、プロスノーボーダーとしての活動と並行しながら、VOLCOM仙台店を切り盛りしています。
業務としては、店舗のことから、商品の仕入れまで幅広く担当しているほか、イベントなども多く開催しています。
すべての横乗り(サーフィン、スケート、スノーボード)がオリンピック競技になったこともあり、本来の楽しさを忘れがちな子どもたちに、その道を選ぶ大変さと楽しさを教えたり、その子たちの親にも事実を伝え、ライフスタイルで楽しみたい人たちには、その魅力をもっと引き出してあげるのが私の役目だから、一緒に滑ることも大切にしているんです。
スケートやサーフィン、スノーボードを通して、その時間を一緒に過ごすのって、いろんな人とカラダで会話している感じなんですよね。派手だから話しにくそう… …、怖そう… …、なんて思われがちで損をすることも多いけど、一緒に滑れば、そこに居るみんながすぐに受け入れてくれるでしょ !? 言葉で会話するよりも手取り早く仲良くなれる!だから、今の私のスタイルって “私はこういう人間ですよ. ”っていう自己表現であり、プロフィール!!それが仕事となり、たくさんの人と出会えて、 お金には変えられない素晴らしい経験をさせてもらっているんです。
長野から仙台にベースを変えたことで、夏は海でサーフィンをするまで 5分!秋に楽しみたいスケートボードは仕事場に。冬のスノーボードは近いところなら 40分でゲレンデへ。日本一、横乗り環境が整っている場所だと思っています。この生活を長野でやろうとすると、海まで3時間、スケートをする場所へは 1時間半、スノーボードでは滑りたい場所まで 2時間って感じですからね。仙台の環境はすばらしいと改めて感じています。環境が良くてちょっとワガママ化もしていますが ……(笑)。
だけど、あの長野でのハングリーさが私を強くし、スキルアップさせてくれたから、今の自分があるのは事実なんです。プロスノーボーダーという意味では、カラダが資本だから、しっかりと自分のカラダと相談しながら、35歳くらいまでは、今のまま動いていたいな。新しい場所で新しい仲間と素晴らしいスノーボードを表現して、しっかりと地盤を築き、次のステップへと進みたいと思っています。
今後は、北海道へ行きたかったりと、いろいろな野望はあるけど、今は秘密です(笑)。若い世代も育てていくことも、私の大切な役割だから、いつまでも自分が前に出ていてはダメだと思うの。キッズたちがどう育っていくのかも自分のキャパなわけで、それも楽しみのひとつ。やることだらけであっという間に時間が経つけど、人を飽きさせないのは得意なんですよ。だから楽しみに見守ってもらえたらうれしいな ……」

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