Red Bull サンパチ お笑い好きに翼をさずけた、最高の宴!

 

レッドブル初めての漫才ライブ「Red Bull サンパチ」が、2023 年 8 月 4 日(金)、大阪の味園ユニバースで開かれた。日本各地のローカルカルチャーに根差したユニークな企画を実施するため、関西のお笑い好きの人々の声に耳を傾け、今回のイベントは実現。
メインの出演者は、Dr.ハインリッヒ、金属バット、黒帯、ももの 4 組。社会に忖度しない独自の芸風を貫く、パンク精神に満ちた芸人たちだ。ライブシーンで熱狂的な支持を受ける彼らにさらなる翼をと、レッドブルの得意とするストリートカルチャーと掛け合わせたスタイルを考案。昭和キャバレーの雰囲気をそのまま残す味園ユニバースでの開催にこぎつけた。
Twitter(現 X)と『串カツだるま』でのキャンペーンによる完全無料招待制。オンライン配信なしということもあり、発表されるやいなや大きな話題に。さらに、大阪のなんばエリア各所に出現したクールなキービジュアルやプロモーション映像も注目を集めた。
追加で発表された出演者は、空前メテオ、三遊間、生ファラオ、豪快キャプテン、鬼としみちゃむ、牛ぺぺ。
「レッドブルには、コアなお笑い好きがいる」とファンたちがザワつく絶妙なラインナップで、期待値をさらに高めていた。

 

 

イベント当日、19 時に開場。会場へと下りる階段脇には、今回撮影された演者たちの写真がずらり。フロアに出ると、「Red Bull サンパチ」特製の座布団が座敷席と椅子席にみっちりと並ぶ圧巻の光景だ。各演者名をデザインしたロゴステッカーとあわせて持ち帰れることに、観客は早くも爆上がり。DJ が心地良く盛り上げるフロアで、ドリンク片手に体を揺らす人たちがいる時点で、すでに劇場とは異色。初めて味園ユニバースを訪れるお笑いファンも、テンションが上がり倒している。
20 時の開演 5 分前、Dr.ハインリッヒによる影アナで諸注意が告げられる。そして爆音が響きだす DJ ブースに目をやると、鬼としみちゃむ・しみちゃむが、演者名を盛り込んだラップを披露。「Red Bull サンパチ、一夜限りの最高の宴」というリリックで締められると、会場からは「フォー!」という、普段のお笑いライブではあり得ない歓声が。そこへキービジュアル撮影時のメイキング動画が流れ、観客の興奮に追い打ちをかける。
黒帯の出囃子が流れだすと、会場の熱気は最高潮に。出てきた本人たちも「すごいなマジで」と驚いた様子だ。誰がお目当てかといった話で会場を温めてクイズのネタへ。「不正解したらギリギリ炎上しそうなことを言う」という配信 NG なルールで笑いを生み、早々に盛り上げた。
二番手の牛ぺぺも登場と同時に、「売れた気分になる」と大興奮。次の三遊間も、喰い気味に「すごいぞこれはマジで」とアツくなっている。
そして、ももがステージへ。「裏でレッドブル飲んでテンション上がってる」という“まもる。”に対し、これまた早速、配信 NG な返しをする“せめる。”。お互いの見た目と中身のズレっぷりを指摘し合う、彼らならではのくだりを織り交ぜつつ大ウケを取った。

 

 

冒頭で黒帯にイジられた豪快キャプテンは、「僕ら見にきたん一人ですか!」の一言でツカみ、代名詞のブチ切れツッコミで大爆笑をかっさらう。対照的に飄々とした空前メテオのネタは、「犬派か猫派か」。ブッ飛んだ理屈に振り回される快感がたまらない。
そしていよいよ、ストリート界隈にも人気の高い金属バットが登場。黄色い歓声が上がり何事かと思いきや、友保のロン毛がウエーブヘアに。「浮かれてるなぁ」と呆れる小林に対し、「金持ちが飼うてる犬にしてくださいって頼んだ」と友保。配信ナシのライブでこそ最も本領を発揮する彼らは、1 ミリも紹介できないネタで拍手笑いを連発させた。
続く生ファラオは、EDM 風の曲調を口ずさみながら踊るネタで、味園ユニバースの空気感にマッチ。「来年もあったら絶対出たい~!」という魂の叫びととも出てきた鬼としみちゃむは、「衝撃の事実を言います。両方既婚者です」で、すぐさまドカン。
いよいよ大トリ。小柄な双子の Dr.ハインリッヒがピンヒールで颯爽と現れ、サンパチマイクを勢いよく下げる一連の流れが最高にかっこいい。味園ユニバースの装飾に対し、「天体をつかまえて凝縮して天井から吊している」という表現もやはり独特。白昼夢のようなネタをひとしきり語り、「我々の漫才をもって、皆さんへのお中元とします」と幕を閉じた。
全ネタが終わり、演者が全員集合。本日大役の MC しみちゃむが、メイン 4 組に感想を訊ねる。金属バット・小林が「ネタで無駄な部分が多かった」とガチ反省風にボケると、Dr.ハインリッヒの二人は、再び球体の装飾を指し、「あの白い球に乗って帰ります」と笑わせた。その後は生ファラオが会場へ。自身の出番で「生」コールをしてくれた男性や、金属バットのネタ中に離席したことをイジられた女性から大満足の感想を聞き、それぞれサイン入りのチェキをプレゼントした。
最後は全員がレッドブルを飲みながらの撮影タイム。「すごく楽しかったぞという人!」の掛け声で、会場には割れんばかりの拍手が響く。「笑いの翼はさずかったでしょうか。以上、Red Bull サンパチでした!」という言葉で終わりを迎えた。終演後、SNS 上には、早くも次回開催を熱望する声が多数。演者たちも大満足の、最高の一夜となった。