Life Between the Exit Signs 01:Drunken Master
LAをベースに活動するフォトグラファー、飯田麻人が送るフォトダイアリー。世界から注目されるクリエイターから、まだ世にはあまり出ていない新鋭クリエイターまで。彼だから覗ける、LAのリアルな"日常と遊び"の記録。photo:Asato Iida
少し前の7月、15周年の「HUF」が「G-SHOCK」とのコラボレーションプロジェクトを発表。それを記念し行われたダウンタウンロサンゼルスの老舗シアター、Regent Theaterにて行われたパーティへ行った。翌日、フィルム残量のない僕のコンパクトカメラが自分の部屋のベッド脇に転がっていることに気が付いた。ひどい2日酔いの中、いつも現像をお願いしているカメラ屋さんへそのフィルムを持って行き、その後なんとなくInstagramをチェックしていると、パーティへ誘ってくれた子のInstagramのビデオにステージ上で躍り狂う自分の姿を見つけた。これはまずいことをしたのではないか、胸が少しキュウっとする。やばいなぁ、やらかしたかなぁ、 とか思いながら未開封の友達からのテキストをチェックし始める。みんな口を揃えて「アサト、昨日は最高だったよ」って言ってるんだけど、すっかり何も覚えていない。なんとなく話を聞いていると、そこそこ激しく酔っ払っていたらしいので、明日から気をつけようと決心したのを覚えている。そして、何を撮ったのか覚えていない、酔拳的な方法で撮影したのであろう写真の数々がこちら。今回から始まる連載の1発目となります。それもそのはず、リストバンドを持っていた僕は無料で何でも飲めるという好条件だった。スケーターやデザイナーなど数え切れない程の人たちと酒を交わすうちに、気が付くとスペシャルゲストのラッパー、YGのステージに乱入。あろうことか、YGの目の前で写真を撮っていた。そういえば、断片的な記憶ではあるが、満員となった客席を煽っていたような気もする。酔っ払いの僕が見ていた”らしい” 、記憶の旅を少しでも楽しんでいただけたらと思う。