堺代表「ホルモンカモメ」
皆様こんにちは。THE クルマのフジワラです。この連載では、バンドマンとしてではなく、ひとりの探偵として、大阪のヒト・モノ・コト、そして私の敬愛するミュージシャンの紹介、美味しいごはん屋さんの調査、からくり、事件を暴いていく所存です。今の願いは"関西弁嫌い"だけは言わんといて欲しい。あ、ファンレターお待ちしてまんねん。text:フジワラ(THE クルマ)
左上_サーファーであり、「ホルモンカモメ」の店長の小島さん 左下_週末になれば大阪ミナミでクラブDJとしてメイキンタイムしてる臓物看板娘のさっさん
マイホームタウン、堺の中心からやや海側に位置する「ホルモンカモメ」
―― ホルモンって今や認知度も全国的になってお店もたくさん増えたけど、やっぱ本場は大阪ってことで、バッチリなお店を紹介する!
築50年弱という古民家を改装した店舗は、パッと見、老舗感がズンズンアピールしてきて一見さんは入りにくいかもしれへん。けど実はオープンしてまだ数年。おひとり様でもアベックでも、団体さんでも、老若男女問わず好きに食べてってやって感じの実に気軽な店。店長の小島さんは、物腰の柔らかさと気さくさを兼ね備えるというお守りシール的なありがたい存在。笑顔最高。調理や配膳に暇ができれば、すぐさま客席に向いて常連さんのお相手までこなす。
あんたはえらい!
だがそんなマスターコジ、ガチガチのサーファーという一面も持ち合わせた奇人である。海をこよなく愛するその心の叫びは、平成の若大将。エレキです。普段はこっちが遠慮してまうくらい、長い時間浅瀬でパチャパチャさせてくれる遠浅対応で居心地◎。……が、波乗り予定の前日、閉店時間の24時近くになると「明日海行くからはよ帰って」とまさかの荒波対応(露骨)になるのもご愛嬌……。
とまあ、人柄どうこう、店の佇まいどうこうは二の次三の次、東海道五十三次や!! なにを差し置いてもホルモン屋! ずばり肉で勝負や! ここで思わず腕まくりやで。ワシかて大阪国民や。ホルモンはいろんな店で食うてきたわいな。全品200円という「なんの肉?」って店から、某食べ◯グで堺エリア1位に君臨し続けるような有名店まで。はっきし言わせて貰うけど(←やしきたかじんイズム)「カモメ」がいっちゃん美味いで。つべこべ言わずにまあ食べてみてよ! なんてミスター味っ子の味吉陽一よろしくなオススメすりゃそれで終いよ。
せやけどせっかくこうやって文字を操れる機会を与えて貰った以上、グルメレポ的なこともやってみたいと思います☆
とにかく肉質の良さ! 量の多さ! メニューのわかりやすさ! が抜群!! 各種ホルモンが15種と豊富。それらすべてが味わえるお得な盛り合わせが小、中、大、特大と用意されてコジ君イチオシなのです。例えばおひとり様なら、タン、ハラミ、盛り(小)、あとは好みのドリンクと白飯にサイドメニュー頼めば間違いなし。優柔不断な僕でも注文に迷わないこの潔さ。3000円もありゃ、上質なホルモンたらふく食うて腹も財布もパンパンのまま店出れる幸せ感じれること請け合い。安くて美味い! じゃないとホルモン名乗る資格なし。ここ重要よな~。
そんな「カモメ」のホルモンは、写真を見ていただいたらわかるほどに新鮮で綺麗です。しっかり下処理され、注文ごとに店長がカットして配膳してくれます。誰もが頼むであろうタンは、オーソドックスなレモンとは別に、ガーリックバターでいただけたりします。お試しあれ! ネギどっさりの特製醤油ダレもコク満タンでたまらんですよ委員長~! 塩派には、肉の甘味を最大限に引き出す魔法の塩胡椒を出してくれます。また不定期入荷の泉州産猪肉も絶品。子どもを産んでいない1歳以下のメスのみを入荷するというこだわりっぷり。入荷情報はカモメFBをチェック! 食うべし。
そして、音楽好きでもある店長選曲のルーツレゲエやソウルをBGMに頬張るホルモン、最高です! みんな行こや。