NO SHITTY ADS Presented by FACT. Curated by Skateboardmuseum Berlin
80年代初頭、スケートのシーンが移りゆく中で産声を上げた「Thrasher Magazine」。今でこそ同誌のアイコニックなロゴはスケーター以外からも支持されるが、創刊当時は粗末な紙を使ったD.I.Y.精神にあふれるZINEからスタートしており、紙面に溢れる熱量は多くの読者にZINEを作る勇気を与え、雑誌自体もそれを奨励していた。そして、そのアティテュードは今日のスケーターにも脈々と受け継がれており、さまざまなシーンと呼応しながら、現在も多くの人がZINEやD.I.Y.アパレルを手掛けるなどして自己を表現している。
そんな中、D.I.Y.カルチャーをテーマにしたブランド「FACT.」とスケートの遺産を未来に遺す「Skateboardmuseum」がパートナーシップを組んでキュレーションし、『NO SHITTY ADS』と題したエキシビションを10月7日(土)から10月15日(日)まで開催する。本展では世界中からセレクトされたZINEの原本やZINEのコンテンツを使ったコラージュ、当時のD.I.Y.アパレル、ZINEの復刻版などを多数展示。また、新しい世代のZINE作者でこの展示のホスト役を務めるアーティスト・Sergej Vutucによる大型コラージュも展開される。
紙メディアの終焉が叫ばれる中、今改めて注目を集めるZINEの貴重なアーカイブが一堂に会するまたとない機会なので、スケーターやアート好きは見逃し厳禁だ。