Life Between the Exit Signs 05:大混雑だったBABYLON
LAをベースに活動するフォトグラファー、飯田麻人が送るフォトダイアリー。世界から注目されるクリエイターから、まだ世にはあまり出ていない新鋭クリエイターまで。彼だから覗ける、LAのリアルな"日常と遊び"の記録。photo:Asato Iida
今月頭、TRASH TALKのリー・スピールマンからインスタグラムのDMが届いた。もし近くにいるなら、YGがシークレットパフォーマンスをするから写真を撮りに来てくれないかっていう内容だった。「CONVERSE」が最近いろいろなストリートブランドとのコラボレーションを積極的に行っていたんだけど、リーの持っているお店、「BABYLON」ともコラボレーションがあり、シークレットパーティを行うとのことだった。最近はひさしくストリートブランドの行なっているパーティに行っていなかったので、たまには顔を出そうかなと、彼らのパーティにお邪魔してきた。まず店のドアを開けると同時に香ってくる、ブラントやらバックウッドやらで巻いたウィードの匂いが出迎えるのだが、その強烈さといったらとんでもないのだ。キッズたちはところ構わずウィードを回しているので、ものすごい煙が店内中を漂っていた、というよりも煙の中をかき分けて歩く状態だったので、店に入って数秒で喉がイガイガし始めた。彼らのバックルーム、 スケートプールのエリアまで、満員電車の中のような混雑で、その中を顔見知りにワッツアップしながら歩いていくので移動するのにやけに時間がかかる。LAのパーティあるある。フレッシュエアーを求めてスケートプールのある外のエリアへ行き友達と話し込んでいると、そろそろYGのパフォーマンスが始まるという伝言が外にいたキッズたちを店内へ向かわせ始める。僕らも列に並ぶのだが、とにかくえげつない量の人間が同時に店に入ろうとするので、軽いパニック。なんとかYGのライヴを脇のほうで観ることができたのだが、片手でコンパクトカメラをステージに向けるのがやっとだった。ライヴはもちろん大盛り上がりだったが、残念ながらコラボの靴を見る余裕はなかった。翌朝に残ったのは、換気の悪い焼肉屋の煙が染み付いたような匂いの服と、こんな写真たち。