photo:Shun Komiyama text:Shu Nissen
1人目は、原宿ストリートを体現する"イット・ガール"、Una。18歳よりモデルとして活躍した後に「ASOBISYSTEM」からアーティストとしてデビュー。彼女の東京でのシンデレラストーリーの始まり、表現者としての原点は、故郷沖縄でのクラシックバレエ経験にあった。「3歳から18歳までの15年間は、姉の影響で初めたクラシックバレエをみっちりをやっていました。小学校に入ると週6回、1日3時間とか。コンクール前は7時間とか。ずっとそんな生活だったので、今でも踊ることが当たり前というか、踊らないってことが考えられないんですよね」。幼少期から青春時代まで、人生の大半をバレエに捧げた彼女にとってダンスは切り離せない。高校を卒業し上京。モデルの仕事をしていた彼女が新たな自己表現の方法として選んだ道は、歌って踊れるアーティストだった。「TLCとかLauryn Hillに憧れていて、ずっと歌をやりたいって気持ちがあったんです。デビューが決まった時、歌をやるからには、自分の経験を活かして踊りも加えるっていう流れに自然となりました。ヒップホップ、ストリートダンスのレッスンでも、バレエやってて良かったねって言ってもらえるんですよ。手の動きにどうしてもバレエっぽさが残ってるからキレイな感じに見えるらしいんですよね。これがコンプレックスだったんですけど、最近は自分の持ち味でもあるなって思えるようになりました」。
完璧であることよりも、自分らしくオリジナルであること。そういったユニークさにこそ、きっと人々は惹きつけられるものだ。ブラックミュージックの女性シンガーが自身にとってのミューズであったと言うが、DJのスタイルはテクノやハウスの四つ打ち。雑多なジャンルを網羅し、トレンドに囚われず自分なりの表現に落とし込むことでUnaのオリジナリティは形成されてきた。それは、様々な洋服を着こなし、エッジーなスタイルを奔放に楽しむ彼女のファッション__観にも言えること。「古着屋さんにも行くし、最新のコレクションもチェックするんですけど、特に"これが私のスタイル"って決めないでいろんな格好をしています。全身ピンクのワントーンの日もあれば、ボーイッシュにまとめる日もあって、決められないっていうのが悩みでもあるんですけどね」。
この日はJADEのスニーカーを私服にセルフスタイリング。何にでも合うからこそ、案外コーディネートに迷ってしまいがちなベージュ×ホワイトのスニーカーを難なく自分のものにしていた。撮影中も靴を足に馴染ませていくように軽快な動きを見せる。「白のスニーカーが好きで、個人的には1番合わせやすいと思ってるんですよ。これも白のカモフラージュ柄で、ソールのメタリックなパーツとボンテージパンツの金具のシルバーがマッチして良かったなと。履いていて1番印象的だったのは、軽さとフィット感。ジャズダンスは基本的に裸足なんですけど、これなら靴を履いてても普段通りの動きができそう。すごく踊りやすさを感じました」。
モデル、アーティスト、DJ、そして昨年は短編映画にも出演するなど、マルチな活躍から目を離せない"イット・ガール"に今後の展望を尋ねてみると、Una流のアウトプットの話となった。「どの表現も、全部頑張りたい。自分にできることは全部やっちゃいたい。その中でも、今後は私にとって欠かせない、踊ることもお仕事にできたらいいと思ってます。でも、自分はダンサーさんとは違うので、ファッションとストリートカルチャーの架け橋になったりとか、どんどん表現の幅を広げていきたいですね」。ひたむきに自分を磨き続ける姿からは、根っからの表現者であるということが伝わって来る。彼女の紡ぐストーリーの続きが楽しみでならない。
人気モデルの新色。ベロア素材のアッパー×光沢感のあるカモフラ柄、ソールにはメタリックパーツなど、ランニングシューズのフォルムに、遊び心とストリートテイストのデザインを落とし込んだ1足。直営店の「JADE 原宿店」と「JADE 渋谷109MEN'S店」やJADE ONLINE SHOPなどで発売中。
▼詳しくは、
JADE 原宿店
☎︎03・6721・1500
www.shoe-style.jp/ext/jade_top.html