FASHION
Photo / Shun Komiyama
Stylist / Kan Fuchigami
Hair&Make / Ryutaro Nagasawa
Season Concept
今シーズンのテーマとなっている『”New Hollywood”』は、1976 年公開のアメリカ映画『タクシー・ドライバー』から。
ニューヨークを舞台に 1970 年代初頭の当時の社会問題を切り取り、アメリカの若者の世相を表現した作品。
DAIRIKU 2020 秋冬では、物語の舞台である 70 年代のアメリカから着想し、デ・ニーロが扮する主人公トラヴィスのスタイリングにフォーカス。
劇中で主人公トラヴィスが着用していたアイコニックなジャケットを彷彿とさせる M65 には、彼が通うポルノ映画館をイメージし、背面にはレトロなピンナップガールをプリントし、落ち感の出やすいウール素材にモダナイズ。
M65 と同素材を使用したカーゴパンツや、メルトンとコーデュロイの 2 種の生地で表現した男らしさ溢れるロング P コート、刺繍入りのツアージャケット、超ヘビーオンスのワッフル L/S 等、ヴィンテージミリタリーにおけるマスターピースの数々が揃う。
また今回、ブランドでは初となる本革を使用したコート、ジャケット、パンツが新たにラインナップされ、DAIRIKU のコレクションをより男性的で深味のある骨太なものへと進化させている。
1st コレクションから続く フォトグラファー/小見山峻、スタイリスト/渕上寛、ヘア&メイク/長澤隆太郎 のチームアップによる Look Book にも注目。
Inspiration Movies
“New Hollywood”
1970 年代初頭、アメリカ国内の反体制派の若者の心情をつづった映画のムーブメント。
“New Hollywood”と呼ばれるそのムーブメントでは、当時のアメリカが抱える問題に対し、世相を投影した反体制派の映画の台頭が顕著にみられた。
ヒッピームーブメント同様、国民が権力に圧殺される事なく、ありのままにその心情を表したようなリアルな作品が多く、概ね反体制派の人間を主人公とし、その”Slice Of Life”=”人生の一コマ”を切り取って描かれ、物語の幕を閉じるのが一連の作品の特徴といえる。
- About DAIRIKU
Designer / 岡本 大陸 (オカモト ダイリク)
1994 年生まれ。奈良県出身。
岡本大陸が立ち上げたブランド、DAIRIKU(ダイリク)。
VANTAN デザイン研究所在学中に Asia Fashion Collection でグランプリを獲得し、NY ファッションウィークで初となるランウェイ形式でコレクションを発表。
2018SS より、展示会形式で本格的にブランドをスタート。
Official Instagram : https://www.instagram.com/dairiku