1970&80年代のヴィンテージBMXを踏襲するスタイルでありながら、26インチBMXの機能性を最大限発揮するスペックを併せ持つことがDUSTY CHAMPのスペシャリティ。その点、1970年代から国内外・車種問わず数々の有名メーカーのフレームを手掛けてきたTOYO FRAMEの経験と技術がこの一台にとことん注ぎ込まれていることで、競技と街乗り、どちらにもハイレベルなパフォーマンスをもたらす絶妙なモデルとなっている。
TOYO FRAMEとCREDIT RACINGはこれまでにクロモリリジットフレームを共同製作し、今回のモデルはBBハイト、シートアングル、ヘッドアングルなどはそのマシンをベースに、シートサイズやトップチューブなどの長さを26インチBMXの特性に合わせて微調整。そして特徴的なのは、1970年代以来の復刻となる“The Legendary Square Back Chain Stay”。そのヴィンテージ感溢れるデザインは、機能面においては縦の力に対しての強度が高く、とりわけジャンプの着地をしたときにその大きなメリットを実感できるだろう。さらに、タイヤとチェーンリングの間のクリアランスを確保したまま、限界までリアセンターを攻めた設計にすることでスムーズな乗り味を可能にした。
26インチBMXで異例のストレートフォークとなる“DUSTY CHAMP Straight Drop Out Racing Fork”、ミリ単位で長さと角度を調整して完成した“Credit Racing Cruiser Handle Bar”など、操作性に直結するパーツは「乗り味は変えずに形を変える」テーマへの挑戦の末に完成している。
ブラック×クローム(&ゴールド)のカラーリング、BMX通を唸らせる原点回帰のディテールなど、ヴィンテージBMXの粋なスタイルを凝縮しつつ、ニュースクールBMXをも驚かせるライディングを実現。
26インチBMXにおいて、長年叶えることのできなかった理想を満たした至極の一台だ。
今となっては当たり前のように巷に溢れる26インチBMX。
トリックやレースに特化した20インチのBMXと比べて、移動手段としても使える街乗り仕様は一般層にも受け入れられた。
ただし便利さを得る代わりに失うものが出てくるのは世の常。
26インチBMXは常に〈機能性〉と〈デザイン性〉の二択を迫られてきた。
しかし、そんな固定概念を“DUSTY CHAMP”は覆す。
1990年代初頭から日本のアクションスポーツを牽引するCREDIT RACING、“BORN FREE”のライフスタイルをファッションで表現するHIDE AND SEEK、アーバンサイクルカルチャーと密接な関係を持つCHROME。
この三者三様のブランドを担う盟友たちが手を組み目指したのは、ヴィンテージ感を漂わせるスタイルとプロ志向のスペックの融合だ。
そしてその理想形を生み出すためにタッグを組んだのは、ものづくりの本質を自転車に込める職人集団『TOYO FRAME』。
強力なコラボで生み出されたDUSTY CHAMPの26インチBMXは、完成車の状態でダートコースを粉塵撒き散らしながら疾走し、モトクロスさながらのビッグジャンプをも可能にする。
街へ舞台を移しても、その乗り心地に驚きを感じるはずだ。
BMXとはそもそもBicycle Motocrossの略語であり、モトクロスのライダーに憧れたキッズたちの遊びに端を発する。そして1980年代のアメリカで26インチBMXに乗り始めたのは、20インチBMXの潮流から時代とともにはみ出したアウトローたちだ。
そこから26インチBMXの新たな潮流が生まれていく。
ダートレースの世界において、先頭を走るライダーは埃を食わない。
そして背後を振り向きこう叫ぶ、“Eat my dust(お前は俺に勝てないぜ)!” Life on Wheelsを旗印に、アウトローたちの共鳴で動き出したDUSTY CHAMP。
〈機能性〉と〈デザイン性〉を高次元で両立したその26インチBMXは、既存を一気に抜き去り、王者の座を狙う可能性を秘めている。