今、ファッションメディアにひっぱりだこのフリーランスPR・野尻美穂さん。ファッション業界での長年の経験と洗練されたセンスで表現するスタイリングにファンも急増中。SHIPSのプレスを経て、昨年フリーランスへ転身しPRだけでなく、スタイリストとしても活躍の場を広げた。warpでも昔から関わりのある野尻さん。SG by warpでは、特に彼女の古着やヴィンテージの知識とオタクすぎる一面に注目♡メンズもガールズも楽しめる、古着やヴィンテージをテーマにした「野尻美穂が好きなヴィンテージ」が不定期でスタートします。#01は、野尻さんの魅力に迫るべく、インタビューをさせて頂きました!
私らしいフィルターを持って物事を発信したい
まず、野尻さんの現在に至る経歴を教えてください。
「SHIPSのPRを前職で6年半ほど担当していました。ショップに居た頃も合わせると約10年ほど働いていたSHIPSを退職し、昨年4月よりフリーランスへ転身したんです。最近は、アドバイザーやコンサル的なお仕事やスタイリング、SNSを活用したPRなどを中心に幅広く活動しています」
ファッションに関するコーデやこだわりがつねにフィーチャーされてきた野尻さん。そんな彼女がファッション業界に興味を持ち始めたのは、学生時代なんだとか。
「高校時代にダンス部に所属していて、大会などでみんなのヘアを担当していたんです。そのときから洋服は好きだったんですが、ヘアにも興味があったので、当時はそのまま美容師の専門学校に進学したんです。でもどうしてもしっくりこなくて……、卒業とともにアパレルへ行こうって決心したんです。それからが本格的にファッションに魅了されていったような気がします」
そんな野尻さんに昔の自分のお気に入りファッションを訊ねると。
「小さい頃は母親の趣味でコムサデモードをよく着ていたんです(笑)。その後、中高生の頃は赤文字系ファッションが気になり、そういったブランドを着ていたこともありましたが、徐々にストリートに目覚め、DC SHOESをよく履き、POLOのラグビーシャツなどをダボっと着たりしていました(笑)。ブランドは興味のあるところだけって感じであまり知らなかったですね。美容師を目指していたこともあったので、ファッションをきちんと知るようになったのはここ10年くらいなんですよ」
現在、ブランドのPRからフリーランスに転身した野尻さんですが、視野も大きく広がったそう。
「いろんなことがチャレンジできるようになり、その一つひとつが自分の経験になっています!今まで知らなかったことがこんなにもあったのか……、という感じで日々勉強させてもらっています。今まで固定概念や自分の変なプライドもあったんですよね。それが今はフラットになって物事を見ることができるので、その点では視野がかなり広がったと思っています。自分の“良い” と思ったことが誰かに共感してもらえること、自分が“これ!” と感じたことを誰かに喜んでもらえることにやりがいを感じています」
連載「野尻美穂が好きなヴィンテージ」では、野尻さん目線のヴィンテージのあれこれを発信予定ですが、彼女にとてのヴィンテージの魅力とは。
「古いものには歴史があり、その時代の良さが残っていて、それを今の自分がどう着こなすか……、ということに魅力を感じています。“古着だから良い” のではなく、“この古着だから良い” というのが大切なんだと思っています。今の時代、みんながSNSに敏感でおしゃれだし、いろんな考え方があると思うのですが、私の連載では、私らしいフィルターを持って、男女問わず共感できるような物事を発信したいと思っています」
最後に仕事、ライフスタイル……、これからの自分の女性像を問いかけると。
「かわいいやキレイとかではなく、カッコいいと思われるようになりたいですね。バカなことをしていても説得力があるとか、信頼の置ける存在になりたいです」