GIRLS

世界最高峰のガールズムービーFULL MOONの旅①

世界で一番カッコいいガールズクルーたちが本格始動

世界中のスノーボードファンをトリコにした、ガールズムービー「RUNWAY FILMS」の代表作「la la LAND」。作品に収録されているガールズライダーたちのフッテージに驚愕し、世界中が衝撃を受けてから9年ほど経つ。ここ数年の彼女たちは、ソロで動いていたり、2~3人で行動していたり……。そんな中でも、ウェブシリーズでフッテージを残し、「RIDERS OF THE YEAR」「VIDEO PART OF THE YEAR」の受賞など、忙しく活躍してきた。そんな彼女たちが再び集まるのに壁なんてなかった。タイミングは完璧でほかに進行中のプロジェクトもない。そして、最も影響力のあるガールズライダーたちの2年に渡る、最高峰のミッションの幕が開いた。出演ライダーでもある、ロビン・ヴァン・ジンが書き下ろしてくれた昨年『SNOWGIRL』で大人気だったトリップ記を3回に渡りSG by warpでお届けします。

※本ページは2016年10月に発売された『SNOWGIRL』に掲載された情報を再編集したものです

アーリーシーズンから雪を求めて旅に出る

撮影の1年目、まだ大半のクルーがフィルミングに向けて準備をしていた頃、リアンとマリーは、アーリーシーズンのピローラインを攻めるため、カナダのレベルストークへ向かった。「早くない?」と思うかもしれないけど、12月にピローラインを滑れるところがあれば、それはミカ・ヘリ(レベルストークにあるヘリスキー)しかない。滑れる場所は、比較的メローなラインだけど、とにかく大きなピローがたくさんあり、あそこはまさにピロー製造工場とも言えるロケーションだった。滞在は、ブリティッシュコロンビア州でも最高に美しいロッジに泊まり、リアンとマリーは、これ以上のシーズンインはないと言えるほどの達成感を得ていた。彼女たちが戻ってきたときの笑顔を見て、ほかのクルーたちは、かなりジェラシーを感じ、ウズウズしたわ。さらに、そのトリップの充実ぶりを2人がわざと繰り返して話すものなら、それはまるで、傷口にレモンを絞るような感じ(笑)。もちろん、ウィスラーには大雪がやってくるから心配はしていなかったけど、この年のウィスラーはシーズンインが少し遅かったの。2年目は雪に恵まれ、ウィスラーのロケーションでたくさんのフッテージを残せたわ。

Whistler, B.C., CANADA
rider: Marie France Roy
photo: Ben Girardi

仲間の絆と忘れられない思い出

ブリティッシュコロンビア州のゴールデンの旅では、ゴールデン・アルパイン・ホリデイズ(GAH)のエスプラナードという、スプリットボードキャビンに滞在していたんだけど、キャビンを一歩出ればそこはピロー天国だったの! ウィスラーと違い、スノーモービルを必要としない静かな冬の朝に目を覚まし、素晴らしい時間を過ごしたのはもちろんなんだけど、スプリットボードに慣れていないライダーにとっては少しトリッキーだったの。毎日、ギアと筋肉痛の発表会をして、笑いが絶えなかった。スプリットボードで斜面を登っているライダーに雪球を投げたりもしたわね(笑)。いくつものピローを滑ったんだけど、スプリットボードで1メートル登るだけでもとても大変だったわ。こんな感じで1日が過ぎ、キャビンに戻ると毎晩みんなで夕食を作り、暖炉のそばでワインを飲んで、ガールズトークしながらチルアウトしたのも最高の思い出ね。
2年目は同じくブリティッシュコロンビア州のネルソンにあるクーテネイレンジの標高2,000mほどのところにあるバルド・フィエイス・ロッジをベースに撮影を決行したの。大雪が降った直後に太陽が出て、すごく成果のあるトリップになったわ。_____つづきはコチラ

Baldface Ladge,Nelson,B.C., Canada
Rider:  Hana Beaman
photo: Tim Zimmerman

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