スノーボードシーンにおいて圧巻のフッテージを残し、イベントのオーガナイズ、MC、レゲエバンド・リディメンションズのキーボード&ボーカルとして活躍する高橋博美。いつだって自分に正直に人生をカッコよく楽しむ彼女の魅力にフォーカス。
photo: bigtime
プロとしてイベントも撮影も本気だって示す
「ここ数年はスノーボードをもっと楽しんでほしいっていう思いを込めて、イベントを積極的に主催しています。ウィンタースポーツだから、今年はあんまり ……、なんて人もいると思うけど、そういう人たちのテンションが上がるキッカケづくりをしたくて……。イベントやレッスンを通して、滑る仲間が増えるとスノーボードは断然おもしろくなるでしょ !? 主催している『 GIRLS SELECTION』やジャンプの大会『 J -1』でメイクできなかった悔しさや、アドレナリン全開で攻められたうれしさとか、大会やイベントを通して感じてほしくて ……。先シーズンは『サワータイム』というバンクドスラロームの大会も主催したんだけど、開催した理由は “若い世代以外にもスノーボードを楽しんで欲しかった ”から。バンクドってシンプルだから、みんなが楽しめるし、おっさんたちが本気になっているのも見ていて笑えた(笑)。最高な交流の場にもなったし、“来年も出る ”って意気込んでいる人たちが多くて、いいイベントができた!って確信したんだ。早く滑りたいっていう気持ちをたくさんの人に感じてもらい。だからこそ、ライダーとしてこういう場を提供することを大切にしていきたいんだよね。撮影に関しても、ライダーとして注力するのは当たり前だと思ってる。だって、 “シーンを盛り上げよう “とか、”私、撮影頑張っています! ”って口で言うのは簡単じゃん!だから、プロとしてイベントの実績も己との戦いでもある撮影でフッテージを残すことも本気だ!ってきちんと示さないといけないと思っているよ。今 “リディメンションズ”っていうレゲエバンドを結成して活動しているんだけど、レゲエのメッセージだったり、自然に体が揺れるあのリズム、実際に演奏することの楽しさを感じながら、今じゃレゲエ音楽にどっぷりで……(笑)。音楽はジャンルはまったく違えど、プロって言う部分ではスノーボードと共通しているし、人に何かを伝えるという部分も、プロのアーティストたちを見ていて本当に勉強になる。実際、バンドをやり始めてから、スノーボードに対する考え方も今までより幅が広がったんだよね。ライブするキッカケを与えてくれる、アーティストや主催者のみなさんに、ライブの度に学ばさせてもらっている。自分もスノーボードのプロとして、そんなキッカケを与えたい。今後自分がどうなっていくかなんて、自分でも楽しみで、これまでのライフスタイルもすべては“キッカケ ”で今の自分がある。そんな機会をくれる人々が周りに居て、今は昔よりずっといろんなことを楽しめているんだよね。人が与える影響って本当にすごくて、可能性に溢れていると思う。だから、自分も出会った人たちに良い影響を与えられる人間になりたいんだ」