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【インタビュー】大注目のガールズスケーター・西村碧莉

アメリカ・カリフォルニア州コスタメサにあるボルコムスケートパークにて、先日行われた大会「DAMN AM COSTA MESA  2017」。ここにトップメンズライダーたちに混じり、存在感を放っていたのが、日本を代表するガールズスケートボーダーの西村碧莉(以下:碧莉)だ。あどけない笑顔と繰り出すトリックの数々で世界中を魅了する15歳の魅力にSG by warpがフォーカス。

text: Yukie Ueda

スケートで食べていける道があるなら、遊びを我慢してもスケートをやりたい

今回の大会、ガールズではたったひとりの出場となった碧莉。レベルの高い舞台で戦えたことの喜びと、悔しさも感じた大会となった。

「自分はまだまだレベルが低いから、今回こんなにレベルの高い人たちと同じステージで戦えてうれしかったです。本番の緊張からか、カラダが思うように動かなくて、練習不足だなと感じました。今回のパークはラインが組みづらくて、アールが苦手な私はうまく繋げられず、正直テンパちゃったこともあり、結果的にはめっちゃ悔しいですね」

今回、大会が行なわれたカリフォルニアのスケートシーンを見て感じることもあったんだとか。

「日本のガールズスケーターより根性あるな、って感じたし、成長したいという意欲が高いように思うんです。だから、この環境の中にいると、私ももっと頑張らなくちゃって刺激になります」

現在、トップスケーターとしてメディアにも引っ張りだこな彼女が、スケートをはじめたキッカケはというと。

「お父さんの影響で、小学2年生の頃からスケートをはじめました。姉もいるのですが、今ケガのリハビリをしていることもあり、活動的にはひとりでの行動が増えてきました」

お父さんと二人三脚で過ごしてきたスケートライフだが、最近は自主的にひとりで行動することも多くなり、父の助言の重要性を知ることに……。

「ずっとお父さんと一緒だったので、ひとりで行動してみたい、と思ったんです。離れてみると、指摘をされなくなったことでレベルアップしていない自分に気づくことができました。でも自分から離れたならやらなきゃいけないんだ! と思ったし、メンズと一緒に行動することで、刺激を受けています」

コンペを中心に忙しく過ごしている彼女だが現在15歳。本来は友人たちとの学生ライフもエンジョイしている年頃だ。

「同じ歳の子たちが遊んでいるのを見ると正直羨ましいと思うことはあるけど、今自分がそれをやっていると潰れてしまうって思っています。スケートで食べていける道があるなら、遊びを我慢してもスケートをやりたい。だから、今は頑張りたいんです」

SG by warp 読者も大好きなスケーターファッションのこだわりを聞いてみると。

「服選び、実は特に気にしていないんです! 今日みたいな格好が一番動きやすくてラクなので、動きやすさ重視でコーディネートしています。髪型や色とかで、(あ、あおりだ!)っていうイメージはつけたいな、と思っています」

最後に今後のビジョンを訊ねると!?

「7月のX GAMESで決勝に残るという目標と、ストリートリーグに出たいと思っています。表彰台に登らないとオリンピックには出られないし、海外のガールズのレベルも上がっているので、本気で頑張らないと! オリンピックは最終目標ではないけど、出られるなら出たいと思っているんです。そうすれば、もっとたくさんの人にスケートボードを知ってもらえる機会にもなるし、自分の存在も知ってもらえるから……」

Aori Nishimura Profile

西村碧莉。プロスケートボーダー。小学生の頃からスケートボードで頭角を現し、2014、2015、2017年度全日本選手権のレディースで優勝。2016年度は国際大会WHEELS OF FORTUNEで2位となったほか、X GAMESの出場で話題に。今最も注目したいガールズスケーター。

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