ブランド初となるランウェイショーをニューヨークで披露

 

ロンシャンの2019年春夏コレクションは、 70年代のグラマーで生き生きとしたシルエットに、 カリフォルニアスピリット、 そしてパリのエレガンスと大胆さが、 インスピレーションの核となっている。
クリエイティブ・ディレクターのソフィ・ドゥラフォンテーヌにとって、 今回が初のランウェイショー。 ソフィーは、 彼女が強く憧れてきた女性たち ―ファッションリーダーとして名声を博すアニタ・パレンバーグとヴェルーシュカ―の、 ほかに類を見ない美しきそのセンスに敬意を表してこのコレクションを制作し、 洗練された自由なロンシャンウーマンスタイルへと融合。

コレクションは、 見る人を驚かせる圧倒的な印象でありながら、 まるでそうあることが自然なシナリオのような組み合わせ。
たとえば、 レザーのビキニトップの上にフェミニンなシースルーのアニマルプリントのドレスを重ね、 ソフトなマクラメのドレスにはフリンジ付きのジャケットを羽織るというルックです。 着る人を、 夢見るような砂漠のドライブ、 またはL.A.の夜へといざなう。

コントラストを効かせたミックスレイヤリングは、 ほかにはない完璧なスタイルを表現。 たとえば、 レザーフリンジの上にプリントを施すこと、 繊細なチュールファブリックの上に刺繍をあしらうなど、 どこまでもラグジュアリーでクオリティの高い仕上げと、 繊維が織りなす多彩な表現が、 今回のコレクションを象徴する一遍となる。

バッグのコレクションでは、 前シーズンに発表され高い評価を受けているAmazoneが、 今シーズン、 ストーンの装飾をあしらい、 コントラストを効かせたカラフルな素材で更に進化したデザインで登場。
ロンシャンらしい落ち着いた趣のCavalcadeは、 ヴィヴィッドなカラーとアニマルプリントで仕上げられ、 新たな魅力に仕立てられています。
いずれも、 ロンシャンのアイコンバックへのオマージュとして、 存在感を示すレザーフリンジで驚きのタッチを添えるなど、 思いきったアレンジをしたコレクションになる。

カラーパレットには、 鮮やかな夏の日のイメージを展開します。 サビ色とターコイズカラーの組み合わせや、 ブラックとホワイトのコンビネーションは、 コレクションに都会的なタッチを添えている。
それは、 ブランド初のショーをニューヨークで披露しようというロンシャンの思いが表現されていると言ってもいいだろう。

グラフィカルなスエードのグラディエータやファーのスリッパを含むコレクションのシューズはフラットヒールで、 動きやすさを重視している。

2019年春夏コレクションで、 ロンシャンは40ルックを発表。
そのすべてが熟練したレザーのクラフトシップを誇るブランドであるロンシャンの歴史をクローズアップするものとなっている。 今年、 創業70年目を迎えるロンシャン。 70年の最高傑作としてファッション界にその存在を示し、 コレクションを未来へとつなげていく。