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【#ff】続・街ゆくあの子の、ソフトピンクな金曜 #006

”花金”などと言う言葉が死に絶えて久しい昨今ですが、休み前の金曜の夜はいつの時代も楽しさにあふれており、最近の人たちは”#funday friday”とタグ付けしてSNSでリア充アピールするのが流行りなんだとか……。そんなワケでこのコーナーでは、一般女性に匿名で登場して頂いて金曜にFuck Feverしてしまったエピソード大公開して貰います。フツーじゃなかなか聞けない話も、女性インタビュアーを立てれば、緊張も警戒心も解けだして、色々なモノが思わずポロリって寸法です。

よしこちゃん(仮名)

年齢:26歳 職業:デザイン系の学生
出没エリア:三宿、中目、渋谷あたり
プロフィール:家は世田谷区。爽やかで清潔感がある人がタイプ、芸能人だと岡田将生。


 

―――いつくらいの話?

 

4年前です。私関西出身なんですけど、その頃地元の方で社会人やってたんですね。アパレルのお店の店長だったんですけど、割と頻繁に仕事で東京に来る機会があって。そのタイミングで出会って付き合った人の話でいいですか?

 

―――おお!付き合ったのね!じゃあハッピーエンディングの話?

 

あはは…。それはまあ、聞いてから判断してください…。

 

―――む。クセのある話の予感。じゃあ出会いのきっかけからいってみましょーか。

 

出会いは一応渋谷なのかな?東京出張のタイミングで、行きたいアーティストのライブが渋谷のWWWであったんで、私一人で向かってみたんです。でも時間ギリギリで道がわかんなくて、通りすがりの人に道を聞いたんです。で、その人が途中まで一緒に歩いてくれて無事ついたんですね。

 

―――うんうん。

 

で、ライブを見て、それをインスタにあげたんですよ。アーティストとか場所のタグや、ハッシュタグも付けてたんですけど、そうすると知らない人から「いいね」きたり、フォローされることってあるじゃないですか。で、フォローしてきた人ってどんなんやろって思ってその人のインスタ見て、なんか写真がいい感じやったらフォローし返したりしてたんですね。そしたら、そのお互いフォローすることになった人の中から、私が前に投稿した写真にも何枚も「いいね」してきた人がおったんですよ。それで私もその人の昔の写真に何枚か「いいね」したら、「はじめまして」みたいなメッセージが来たんです。

 

―――なるほどね、SNSの自然な出会い方ってそんな感じなのかな。それでそれで?

 

「好きなもの似てますね」みたいなこと言われて、「そうですねー」とか最初は適当に返してたんですけど、会話が続くうちにめっちゃ気合うやん!ってなって(笑)

 

―――よかったじゃん! その人、どんな人なの?

 

顔が似てるわけじゃないんですけど、私の印象はアンガールズの田中を超オシャレにした感じ(笑)。体めっちゃ細くて、全然タイプじゃなかったんです。でも趣味合うし、私の4つくらい年上で仕事はクリエイティブ系やったから、尊敬できるなって思う部分はいろいろあったんですよ。

 

―――インスタからそこまで人となりがわかるってすごくない?

 

最初はインスタで、そのあとライン交換して、電話もかかってくるようになって、いつの間にかほぼ毎日連絡してたんです。私は関西で彼は東京だから遠距離やったんですけど、また私が東京行くタイミングで飲もうよってなったんですね。それで、実際会ったときも普通に楽しく居酒屋で飲んで、彼は自宅、私は都内の親戚の家に帰るっていう感じでした。その頃2週間に1回くらいの頻度で東京行ってたんですよ。毎回普通に楽しく飲んで、それぞれの家に帰ってっていうのを2~3回してたんですけど、結果「付き合おう」って言われて。

 

―――え!すごいプラトニックだね。結構真剣というか、ちゃんと真面目なお付き合い。エッチしちゃってとかじゃないんだ。

 

そうです。しかもその時にようやく、「実はインスタで繋がる前に俺たち会ってるんだよ」って言われて、「え?!」みたいな。聞いたら、私がさっき話したライブに行く途中に、道聞いた人が彼やったんですよ。私“運命系”弱いんで、「え!もうこれ運命やん!」みたいな(笑)。しかもその頃は毎日連絡してたとはいえ、彼のいい部分しか見せられてないから、見た目がタイプじゃなくてもいいやって思ってたんです。で、その告白にも「もちろんいいよ」って答えて、遠距離で付き合うことになったんです。

 

―――そういうピュアな感じ久しぶり(笑)。その田中のどこが良かったの?じゃあその日は彼の家に帰ったの?

 

いや、まだなんにもしてない状態です。どこが良かったかは…うーん、結構前だからもう具体的な会話覚えてるわけじゃないけど、とりあえず趣味が合うことと、仕事のアドバイスとかをくれる頼もしさ? 有名な会社とも仕事してるって聞いたから、私より大人だし本当にすごいなって思ってたんですけど…。

 

―――けど?

 

前から上京はしたかったんですけど、実際付き合うことになってから東京に行きたい気持ちが更に強くなってたんです。そしたら実際、運良く本社勤務に異動できる機会が来たんですよ。すごい嬉しくて田中に「これでもっと頻繁に会えるね」って言ったら、「なに水くさいこと言ってんの。うちで一緒に住もうよ」って言われたんです。それで私も舞い上がって、荷物すぐ送って彼の家に引っ越したんです。

 

―――え!すごくない?数回会っただけの遠距離の彼といきなり同棲?!

 

そう(笑)。

 

―――え、ごめん、エッチはまだなんだよね?それって出会ってからどのくらい経ってるの?同棲初夜は?

 

2ヶ月くらいかな?エッチもまだやったんですけど、昼過ぎに彼の家に着いて、初夜どころか、数時間後には始まってましたね。

 

―――2ヶ月待ったけど夜までは待ちきれなかったんだ(笑)。どうだったの?

 

あんま覚えてないですけどキモかったですね(笑)。上手でもないし。それまでハダカ見たことなかったからわかんなかったけど、脱いだらすごい痩せてて、まだ一所懸命ならいいんですけど、変にカッコつける感じ。

 

―――セックス中に変にカッコつけるって、なんか想像できるようなできないような…。できもしない演出すんなよってこと?(笑)まあ上手いフリしてカッコつけるより素直に反応してくれてる方がいいよね。上手くないのは今後の伸びしろとして(笑)。初エッチの感想がキモいって最悪じゃん(笑)。

 

最悪でしたよ!しかも終わったら夕日見に行こうとか行って近所の河川敷まで連れて行かれて(笑)。セックスの記憶はもう消したんでその夕日しか覚えてない。

 

―――消し去られた田中のセックスの記憶…。でももう一緒に住むことにしちゃったんでしょ?

 

そうなんです。もう、覚悟決めよう!って感じでしたね(笑)。スカイプとか電話とかで話してから実際会うまで、ちょっと時間経ってたんで、その間に田中が私の中でどんどん美化されてってたんです。だから会ったら、「あれ?こんなんやったっけ?(笑)」みたいな。でももう東京出て来たし覚悟決めて、この人とも上手くやっていけるように受け入れよう!って思ってたんです。その時は。

 

―――東京で生きるのってそんなに辛いっけ?(笑)まぁ、いろいろあるし若かったんだもんね、わかるよ。実家の近所に引っ越すわけじゃないもんね。その後は?

 

一緒に住んでみたら、めちゃくちゃ細かい人やって、しかも死ぬほどケチでしたね(笑)。わたしのモケモケした服は毛が飛ぶからって全部捨てられたし、「君の場所用意したよ」って小さいキモい椅子と彼の作業机の端20センチくらいを与えられて、「え?私の居場所めっちゃ狭いやん!」みたいな。あと、キットカットのファミリーパックがあったから「食べていい?」っていって3つくらい食べたら、「これにも金かかってるの忘れないでな」とか言ってくる人でした。

 

―――小さいキモい椅子って気になるけど、田中ホントに最悪じゃん!よく耐えたね!修行じゃん!

 

しかもそいつ結婚してたんですよ。

 

―――はぁぁぁぁぁ?????

 

もう離婚してるんですけど、そいつが昔働いてた職場の人に会って聞いちゃったんです。私びっくりしすぎて、家に帰って本人に聞いたらブチ切れられました(笑)。「お前は人の気持ちに土足で入って来る。誰にだって触れられたくない過去があるのわからないのか」とか言われて、うそやん、みたいな(笑)。なんでお前がキレるん?て。

 

―――おっしゃる通りですよ(笑)。すっごいモラハラ気質だね。

 

そうなんです。で、あとから、結婚は相手に勝手に婚姻届け出されてハメられた、とか言ってました。勝手に出せる訳ないじゃないですか。でも言い争ってもめんどくさいからハイハイって。

 

―――もうこのエピソードはやく別れて欲しい!!いつまで続いたの?どうやって別れたの?

 

一緒に住んでからは半年もいられなかったですね。3ヶ月とか?覚えてない。別れたきっかけは理不尽な説教ですね。もうストレス発散みたいに常に何か文句言われてたから、何について説教されたのかさえ記憶にないんですけど、「こうなったのは誰のせいだと思う?」って言われて、また始まった、と思いながらそれ以上怒らせないように、「私が悪いです」って言ったら、「違う。お前を育てた親が悪い」って言われたんです。その瞬間にキレましたね。それでそのまま家飛び出しました。親戚の家に逃げて、着信とライン200件くらいきてたんですけど無視して。数日後に実家の住所に荷物送ってくださいって連絡しました。その後すごい謝ってくる内容とキレてる内容のラインが交互に何度もきたんですけど、だんだん落ち着いてきて、そのあとの数ヶ月置きの連絡も無視して、数年経ってやっと連絡してこなくなった感じですね。ちなみに実家に送られた荷物は着払いで、家賃も日割り計算で請求されました。

 

―――………壮絶。そして壮絶なケチ。

 

連絡来なくなったのも、子供ができて結婚したからみたいです。

 

―――まじで? 久しぶりにどうやって持ち帰られたとかのレベルじゃないストーリー聞いたよこのインタビューで(笑)。インスタで繋がったり運命演出するところまでは良かったんだけどな~。ケチでモラハラは論外だね。そういう人に限って話が上手かったりするのかねぇ…。

illust:Yuya Hashizume

総評:「男子たるもの女性に対しては常に紳士たれって話です」(warpweb編)

いやーモラハラはあかんよ、あと体の相性も知らんのに同棲って……当たり前すぎてあとは出逢いくらいしか弄りどころがないのですが……インスタで知り合ったって話ももはや真新しさが無くなってしまいましたし、自分はインスタをバインバインのねーちゃんチェックするのにしか使ってなかったのに、ワンチャンあるみたいに語るのもおこがましい話ですね。非常に反省しております。でもですね、最近新しいインスタの楽しみ方を見付けたんです。そう、みなさんご存じのクソっぽいライフハックものです。身近なモノを切ったり貼ったりで変なごみを作ったり、人気の料理動画を真似してオリジナルの生ごみをこさえたり。スマホで型を取って段ボールでスマホケース作る動画を見た時なんかは、こんな自分でも生きてて良いんだって思わされました。そんな訳で、この想いを皆さんと共有できればと思い、warpwebオリジナルのクソライフハックを作るべくグル―ガン(動画で良く出てくる接着剤のようなもの)をキャンドゥで買ったのですが、急激にやる気がなくなったのでこのグル―ガンをプレゼント。欲しい人はインフォ欄からお問い合わせください。着払いで良ければお送りします。

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