In The Streets of Indonesia
インドネシアとスケートボード。僕らには想像がつかないこのシーンで起こっていること。知れば知るほど、このストリートカルチャー、とりわけスケートボード文化というものに固定概念や先入観が不要なものだと実感する。現地では今、一体何が起こっているのか。フォトグラファーのMIYU FUKADAが彼らを追った記録。
パークで感じるインドネシアの生活事情
インドネシア西部の都市バンドゥンにはとてもスケーターが多い。他の都市に比べて歩道や道路が整備されている理由もあって、この国にしては珍しくストリートでもスケートができる。ただ交通量がかなり多いので、なかなか実際は難しかったりもする。そんなバンドゥンで唯一のスケートパークには1日をとおしてたくさんのスケーターがやってくる。高架下なので雨でも問題ないのも大きな理由だろう。
多くのスケーターは、バイクに乗ってこのパークまで来る。そしてスケーターの多くが年季の入ったスケシューを履いているのだ。日本で暮らす私たちのように、簡単に新しい靴を買える経済状況ではないのでみんな物持ちが良い。靴だけではない、板もよく見ると結構ボロボロだったりする。板はプロからのお下がりということもあるようだ。
スケートパークの周辺一帯はグラフィティで埋め尽くされていて、柱にはジェイ・アダムス。Wifiが完備されているパークではInstagram Liveや、ストーリーをアップするスケーターの姿もちらほら見受けられ、ここら辺の光景は日本と大差はない。ちなみに1番手前にあるペットボトルはインドネシアでよく飲まれている「Tee botle」というあま~いお茶。 そんな “インドネシア”の要素がたくさん詰まった思い出深い1枚。