LIFESTYLE
元Jリーガーでありながら、現在はスペインのバルセロナに移住しアパレルブランド「BUENA VISTA」と、うどん屋「宵宵祇園」を営む石塚啓次氏。彼の日課でもあるバルで酒を飲みながら、愛するサッカーについて今、率直に感じるアレコレを思いのままボヤいてもらう連載がスタートです。
Theme『スペインのサッカー』
ウチの坊主がスペインで5才からサッカーを習いだして、現地の育成について気になったんやけど、各週チーム練習の始めに、全体のカリキュラムを決めてちっちゃい子から高学年まで同じ練習をしてるのがびっくりしたわ!
まだうちの坊主の年代は、ちゃんとボールも蹴れへんしトラップもできひんくらいやなのに、ていねいに何回も何回もコーチが難しい練習を教えてたのが全然日本とちゃうと思ったわ。俺がプロでやってたようなちゃんと聞いてな大人でも間違う複雑な練習をしてねん。だから子どものころからようサッカーを知っとるし、プロまで共通の指導方針もちゃんとしてんねん。日本みたいに、流行や監督によってコロコロ変わらなくてしっかりしたサッカー哲学を持ってるし、サッカーの深みが全然違うね。
日本ならまず小さいうちは蹴ったりトラップしたりとか個人技教えるんやけど、こっちの教え方は、個人技の練習はほとんどなくて、どんな練習でも味方や相手をつけて対人間と練習してるのに感心したわ。そうやもんな、サッカーは個人のスポーツちゃうもんね。味方がいて相手がいるスポーツやもんな。だから日本人は育成年代から世界的に見て技術はあるって言われてるけど、試合(相手がいるとき)ではまったくアカンもんな。日本も独自のサッカー哲学見つけて、子供からプロまで同じサッカーしなアカンやろ? どうや?
―本日のアテ― ヒレ肉フォアグラ載せ
「ヒレ肉にフォアグラ載っけて、さらに赤タマネギをその上に載せてた最高の一品。この下の肉汁をパンに付けて食ったら、それはもうイっちゃいます」
2カラーニット
「BUENA VISTA 」ならではの配色が目を惹くニットは、伸縮性のあるリブ編み仕様。コットン素材を採用することで手入れも簡単。これからの季節に重宝するアイテムだ。1万8000円(ADONUST ☎03・5456・5821)
- 石塚啓次 profile
日本でプロサッカー選手として活躍したのち8年間アパレルブランドの代表を務める。現在は、スペインのバルセロナに移住し服屋とうどん屋を兼業。 Instagram:@keijiishizuka