比類のないスノーボーダー、トラヴィス・ライス×エリアス・エルハードの天才的なライドが見れる最新作『Dark Matter』 絶賛配信中!
世界屈指のマウンテンフリースタイラー、トラヴィス・ライスが、スノーボードムービーの最高傑作と名高い『Thatʼs It, Thatʼs all (2008) 』や『The Art of Flight (2011)』の監督カート・モーガンと再びタッグを組んだ最新作『Dark Matter』。今回はトラヴィスとドイツを代表するエリアス・エルハードのダブル主演作となり、アラスカの壮大なバックカントリーを自由自在に滑る2人を撮影。スノーボーディングの未来を圧巻の映像美で描く26分だ。
TEXT : Fuyuko Kita
アラスカ、バックカントリーの広大な斜面でラインを描き、そこで舞う雪が雪崩となって流れていく。2019年12月24日に公開された『Dark Matter(ダークマター)』には自然の圧巻さはもちろん、スノーボードで地球と対峙する時空を超えた美しい滑りが見れる。今回、試写会のために来日したトラヴィスは、こう語った。
「最初は、大きなクルーとアラスカのトードリロ山脈に行ったんだけど、2週間ずっと吹雪が続いて滑れない状況が続いたんだ。そんななか、嵐の合間に少し外に出てみると、なかなかユニークなことがおきていたことに気づいたんだ。」
「前年の12月から2月にかけてすごく暖かい日が続いていたので、低い標高のところでは雨ばかり降っていて、上のほうではわりとくっつきやすい雪がどんどん積もっていた。この暖かさはまるで本州がいま暖かいようにアラスカにとっては珍しい現象で、そのくっつきやすい雪が落ちて、フルーツ、スパインズと言ったユニークな山の形が作られていた。そんな現象が、このトードリロで起きていたんだ。」